不動産決済の流れと司法書士の役割について⑧
2022/12/04
東京都豊島区池袋のアローウィン司法書士行政書士事務所です。
不動産決済における司法書士の役割について、最後にまとめたいと思います。
以前、私の友人から、「うちの奥さんは司法書士が嫌いなんだよね。」と言われました。
理由を聞いてみると、以前不動産を夫婦で購入したときに、不動産決済の場でなんだかよく分からないおじさんが、私たちから何十万円もの現金をもらって、あっという間に帰っていた。いったいあいつは何なの?と思ったからだそうです。
私は、なるほど、一般の方から見るとそういう風に見えるんだなあ、と思いました。
まず、その司法書士が大金を持って行ったといっても、そのほとんどが登録免許税です。
一般に、不動産決済における司法書士の報酬は、5万円~15万円くらいになると思うので、例えば、50万円を司法書士が受け取ったとしても、うち40万円くらいが登録免許税となります。
確かに、その司法書士も説明不足の感は否めませんが、ここで、司法書士の役割について最後に書きたいと思います。
不動産の売買では、最終的な手続きは、不動産を買主名義に変更することです。
それまで、買主は、不動産の内見、売買契約など様々な手続きを済ませたと思いますが、最後に、不動産決済の場で売買代金を支払い、所有権移転登記を完了させます。
このときに、あとから所有権移転登記の書類の不備が分かったとしたら、所有権移転登記を申請することができず、大変なことになってしまいます。
そこで、司法書士が、所有権移転登記に必要な書類がそろったことを確認し、間違いなく所有権移転登記ができることを確認したうえで、お金の受け渡しが行われます。
このように、司法書士は、不動産の売買契約の最後の仕上げ役としての役割を担っているのです。
司法書士は、決済の場であまり何もしていないように見えるかもしれませんが、決済日までに書類をすべて準備し、不動産決済が円滑に進むようにする役割を担っているのです。
そのような重要な役割を司法書士が負っているということを知って頂けると嬉しいですね。
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アローウィン司法書士行政書士事務所
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